セックスレスが増えている現状が浮気の原因
20代30代と夫婦生活を重ねていくと、ある日突然訪れるセックスレス。夫婦のどちらかが求めているのに、それに応えられないのには理由はあると思います。理由はあっても、セックスは夫婦の大切なコミュニケーションですから、拒否する事ですれ違いを招くことは避けられないでしょう。
年による理由であれば納得できる事でもありますが、年齢に関係なくセックスレスの夫婦が急増しているのは、統計でみてもはっきりとわかっています。なぜセックスレスのカップルが増えているのか、その理由を「日本家族計画協会」のアンケート調査の結果を見てみましょう。
男女のセックスレスの理由
日本家族計画協会のアンケート調査結果では、既婚者の男女がセックスに対して積極的になれない理由を尋ねると、男性の場合、「仕事で疲れている」(48%)、「出産後何となく」(31%)、「面倒くさい」(21%)
女性では「面倒くさい」(37%)、「出産後何となく」(32%)、「家事育児で疲れている」(31%)。
初婚と再婚を加えた婚姻関係にある者のセックスレス(1か月以上セックスが行われていない)割合は、男性では年齢とともに高くなり、20代19.5%、30代25.1%、40代24.7%、50代33.3%、60代36.6%。女性については年齢
婚姻関係にある男女別に「セックスに対して積極的になれない理由」を聞くと、既婚男性では「面倒くさい」「仕事で疲れている」「相手がいない」「勃起障害(ED)に対する不安がある」の順、女性の場合も「面倒くさい」がトップ。「出産後何となく」「仕事で疲れている」が続く。
参考 引用:「日本家族計画協会」
これを年齢層でみると、男性では、25~29歳で「出産後何となく」が5割を超え、35歳以上では「仕事で疲れている」がトップ。女性の第1位は25~29歳、35~39歳が「出産後何となく」、30~34歳、40~49歳が「面倒くさい」となっている。
35歳以上の女性でも「仕事で疲れている」が目立っている。婚姻関係がない場合には、「相手がいない」が男性79.2%、女性68.9%であった。
セックスレス男性の39%が不倫
アンケート調査では、セックスレスに関係する不倫についても訪ねていて、その結果は、男女ともに「この1年の間に配偶者以外の異性との親密な付き合いがあった人」が増えている。2012年の調査では、男性の32%、女性の14%が「あり」と答えており、男女ともに2000年調査の約3倍に増えている。
「親密な付き合い」は必ずしも性交渉を意味しないが(キスだけなどを意味する可能性もある)、社会的には「不倫」と呼べる関係である可能性が高い。その傾向はセックスレスの男性だと顕著になる。配偶者との性交渉が「この1年全くない」と答えた男性の実に39%が、「配偶者以外の異性との親密な付き合い」がこの1年にあったと答えているのだ。
この様に男女共に、セックスレスが原因で浮気に走る傾向があり、特に男性の場合にはそれが強く現れています。
参考 引用:newsポストセブン
配偶者とどのぐらいの頻度でセックスしますか?
「現代社会における 2 人の寝室と性生活に関する調査」
バイエル薬品株式会社調査
Q4-1.配偶者とどのぐらいの頻度でセックスしますか? 年間
- 一年以上していない 33.9%
- 1ヶ月に1度 15.6%
- 2週間に1度 12.8%
- 半年に1度 10.2%
- 3ヶ月に1度 10.2%
- 1週間に1度 10.1%
- 1年に1度 3.4%
- 3日に1度 3.4%
- 毎日 0.5%
夫婦間の年間平均セックス回数は 17 回 「する人」と「しない人」に二極化の傾向、約半数が自分たち夫婦はセックスレスだと思っている 「配偶者と、どのくらいの頻度でセックスをしますか?」との問いから、夫婦の年間平均セックス回数は 17 回という結 果が出ました。
しかし、「1年以上していない」と答えた人が全体の 3 分の1にものぼり、このことから、「する人」と「し ない人」の二極化傾向が覗えます。
また、全体の約半数の夫婦は「自分たちはセックスレスである」と認識しています。 その比率に世代差はなく、現代社会において、セックスレスは世代にまたがった問題であることが分かります。
参考:http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/files/20060808-j.pdf
セックスレスの浮気は離婚や慰謝料請求は可能?
日本性科学協会によると、「病気などの正当な理由がなく1ケ月以上性交渉がないカップル」がセックスレスの定義となります。セックスレスが原因で、配偶者のどちらかが浮気をしてしまった場合。
どちらが悪いかは、その状況によって変わってきます。「旦那さんが、奥さんとの性交渉を拒んでいながら浮気をした。」この場合旦那さんに非がありますので、離婚や慰謝料請求ができます。
逆に奥さんが正当な理由もなく長期間拒み続けた場合、夫婦関係の破綻とみなされて慰謝料請求ができない可能性もあります。浮気の以前から、セックスレスが原因で婚姻関係が破綻していた場合には、慰謝料請求は認められないのですが、セックスレスではあったが婚姻関係が破綻していないとなれば、浮気を正当な理由として慰謝料請求が認められるでしょう。
しかし慰謝料請求をした後に、旦那さんからの離婚請求も覚悟しておかなければいけません。セックスレスは、長期間に渡って拒み続けると離婚の原因として認められるのです。旦那さんがセックスレスを理由に離婚裁判を申し出れば、「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当し、離婚と慰謝料請求が認めらるのです。
その前に協議や離婚調停のを行ってからになりますから、いきなり離婚裁判になる事はありません。セックスレスは離婚の原因となる事があります。
浮気の原因と理由になるセックスレス夫婦のまとめ
セックスレス夫婦の浮気は「どちらが悪い」とは言えないのかもしれません。夫婦仲が破綻してのセックスレスであれば、浮気は仕方ないのでしょう。しかし、どちらかが求めているにも関わらず、拒み続けられたら….
「自分は愛されていないのか」と、深く傷ついてしまいます。そうなると、家族とセックス(愛)は別物と区切りをつけてしまいます。家族と愛を別物と考えれば、セックスは外で求めるようになってしまいます。また離婚の原因と理由で多いのも、セックスレス(性の不一致)です。
もし、離婚は避けたいと思っているなら、最悪な結果になる前に早急に浮気をやめさせる必要があります。
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