セックスレスなら浮気は仕方がないの?原因と理由について解説

田中 好太郎

セックスレス
田中好太郎

田中 好太郎

【経歴】 大手総合調査事務所に在籍 【実績】 浮気調査・人探し。アドバイザー 【現在】 浮気探偵ナビの監修

夫婦生活を重ねていくと、ある日突然訪れるセックスレス。夫婦のどちらかが求めているのに、それに応えられないのには理由はあると思います。

理由はあっても、セックスは夫婦の大切なコミュニケーションですから、拒否する事ですれ違いを招くことは避けられないでしょう。

お互いが納得している特別な理由がない限り、夫婦間でのセックスレスにいい事はありません。求めているのに応えてくれなければ、拒否されたことで愛情がないと受け止めてしまいます。

配偶者からのセックスの誘いを断りつつも「浮気なんて絶対に許さないから!」という考えは、拒否された側には理解できません。

拒否する側も「浮気されても仕方ない」「性欲のはけ口だけなら浮気を許せる」と思っているならまるくおさまる事でしょう。

その場合、配偶者の気持ちはあなたから離れていく事でしょう。きつい言い方をしてしまうと、拒否された側は身も心もボロボロに引き裂かれた気持ちになります。

もし逆の立場なら、その心のすき間を埋めてくれるやさしい相手が現れた時にあなたならどうしますか?

田中好太郎
田中好太郎
こんにちは。浮気 探偵ナビの田中好太郎です。以前は大手探偵事務所に所属し、浮気調査からアドバイザーを兼任しておりました元探偵です。よろしくお願いいたします。
こんにちは。進行役を務める浮気 探偵ナビ編集部の折原めぐみと申します。浮気探偵ナビでは、「セックスレスなら浮気はしてもいいのか?」について解説していきます。
折原めぐみ
折原めぐみ

夫婦のセックスレスの問題点とは

近年、日本の夫婦におけるセックスレスの問題が深刻化しています。2004年には31.9%だったセックスレス夫婦の割合が、2020年には51.9%にまで増加しているのです。世代を問わずこの問題が広がっており、現代社会における共通の課題となっています。

セックスレスの背景には、様々な要因が考えられます。仕事や家事・育児で疲れてしまい、セックスに対する意欲が低下してしまう夫婦が多いようです。また、過去のトラウマや嫌悪感、行為そのものが苦痛といった心理的な要因も大きいと指摘されています。

性生活の二極化

興味深いのは、調査結果から夫婦の性生活が「する人」と「しない人」に二極化する傾向が見られることです。「1年以上セックスしていない」夫婦が3分の1を占める一方で、「週1回以上」の夫婦一定数存在するのです。

このような二極化は、夫婦間のコミュニケーション不足や、お互いの性的なニーズの共有ができていないことが原因と考えられます。夫婦それぞれが自分の性的欲求を十分に満たせていないのが現状なのかもしれません。

不倫につながるリスク

さらに深刻なのは、セックスレスが原因で不倫に走るカップルが増加しているという事実です。セックスレスの男性の39%が、配偶者以外との「親密な付き合い」を持っていることが明らかになっています。

これは、性的な欲求を満たすために、やむを得ず不倫に走らざるを得ない状況にあるということを示しています。夫婦の絆を深めるためにも、セックスレスの問題に早期に取り組む必要があるでしょう。

以上のように、セックスレスの問題は深刻化しており、性生活の二極化や不倫につながるリスクなど、様々な課題を抱えています。夫婦が協力して、コミュニケーションの活性化やストレス管理の改善に取り組むことが重要だと言えるでしょう。

それではアンケート結果を見ていきましょう。

男女のセックスレスの理由

セックスレス男女理由

日本家族計画協会のアンケート調査結果では、既婚者の男女がセックスに対して積極的になれない理由を尋ねると、男性の場合、「仕事で疲れている」(48%)、「出産後何となく」(31%)、「面倒くさい」(21%)

女性では「面倒くさい」(37%)、「出産後何となく」(32%)、「家事育児で疲れている」(31%)。

初婚と再婚を加えた婚姻関係にある者のセックスレス(1か月以上セックスが行われていない)割合は、男性では年齢とともに高くなり、20代19.5%、30代25.1%、40代24.7%、50代33.3%、60代36.6%。女性については年齢

婚姻関係にある男女別に「セックスに対して積極的になれない理由」を聞くと、既婚男性では「面倒くさい」「仕事で疲れている」「相手がいない」「勃起障害(ED)に対する不安がある」の順、女性の場合も「面倒くさい」がトップ。「出産後何となく」「仕事で疲れている」が続く。

参考 引用:「日本家族計画協会」

これを年齢層でみると、男性では、25~29歳で「出産後何となく」が5割を超え、35歳以上では「仕事で疲れている」がトップ。女性の第1位は25~29歳、35~39歳が「出産後何となく」、30~34歳、40~49歳が「面倒くさい」となっている。

35歳以上の女性でも「仕事で疲れている」が目立っている。婚姻関係がない場合には、「相手がいない」が男性79.2%、女性68.9%であった。

セックスレス男性の39%が不倫

アンケート調査では、セックスレスに関係する不倫についても訪ねていて、その結果は、男女ともに「この1年の間に配偶者以外の異性との親密な付き合いがあった人」が増えている。2012年の調査では、男性の32%、女性の14%が「あり」と答えており、男女ともに2000年調査の約3倍に増えている。

「親密な付き合い」は必ずしも性交渉を意味しないが(キスだけなどを意味する可能性もある)、社会的には「不倫」と呼べる関係である可能性が高い。その傾向はセックスレスの男性だと顕著になる。配偶者との性交渉が「この1年全くない」と答えた男性の実に39%が、「配偶者以外の異性との親密な付き合い」がこの1年にあったと答えているのだ。

この様に男女共に、セックスレスが原因で浮気に走る傾向があり、特に男性の場合にはそれが強く現れています。

参考 引用:newsポストセブン

配偶者とどのぐらいの頻度でセックスしますか?

「現代社会における 2 人の寝室と性生活に関する調査」

バイエル薬品株式会社調査

Q4-1.配偶者とどのぐらいの頻度でセックスしますか? 年間

 

配偶者とのSEXの頻度

  1. 一年以上していない 33.9%
  2. 1ヶ月に1度   15.6%
  3. 2週間に1度   12.8%
  4. 半年に1度   10.2%
  5. 3ヶ月に1度   10.2%
  6. 1週間に1度  10.1%
  7. 1年に1度  3.4%
  8. 3日に1度  3.4%
  9. 毎日  0.5%

夫婦間の年間平均セックス回数は 17 回 「する人」と「しない人」に二極化の傾向、約半数が自分たち夫婦はセックスレスだと思っている 「配偶者と、どのくらいの頻度でセックスをしますか?」との問いから、夫婦の年間平均セックス回数は 17 回という結 果が出ました。

しかし、「1年以上していない」と答えた人が全体の 3 分の1にものぼり、このことから、「する人」と「し ない人」の二極化傾向が覗えます。

また、全体の約半数の夫婦は「自分たちはセックスレスである」と認識しています。 その比率に世代差はなく、現代社会において、セックスレスは世代にまたがった問題であることが分かります。

参考:バイエル薬品

セックスレス化が深刻になっている

セックスレス夫婦

ジェクス株式会社 2020年調査結

(年)(%)
200431.9
200634.6
200836.5
201040.8
201241.3
201444.6
201647.2
202051.9

調査対象者は16~49歳の男女。グラフを見ていただけるとわかりますが、2004年の3割のセックスレス夫婦に対して2020年には、約5割を超えるセックスレス化が進んでいることになります。

セックスレスの浮気は離婚や慰謝料請求は可能?

日本性科学協会によると、「病気などの正当な理由がなく1ケ月以上性交渉がないカップル」がセックスレスの定義となります。

セックスレスが原因で配偶者のどちらかが浮気をしてしまった場合。どちらが悪いかは、その状況によって変わってきます。

「旦那さんが奥さんとの性交渉を拒んでいながら浮気をした。」この場合旦那さんに非がありますので離婚や慰謝料請求ができます。

逆に奥さんが正当な理由もなく長期間拒み続けた場合、夫婦関係の破綻とみなされて慰謝料請求ができない可能性もあります。

浮気の以前からセックスレスが原因で婚姻関係が破綻していた場合には、慰謝料請求は認められないのですが、セックスレスではあったが婚姻関係が破綻していないとなれば、浮気を正当な理由として慰謝料請求が認められるでしょう。

しかし慰謝料請求をした後に旦那さんからの離婚請求も覚悟しておかなければいけません。セックスレスは長期間に渡って拒み続けると離婚の原因として認められるのです。

旦那さんがセックスレスを理由に離婚裁判を申し出れば、「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当し、離婚と慰謝料請求が認めらるのです。

その前に協議や離婚調停のを行ってからになりますから、いきなり離婚裁判になる事はありません。セックスレスは離婚の原因となる事があります。

セックスレスの解決策

セックスレスの問題を解決するには、何よりも夫婦間のコミュニケーションを活性化させることが重要です。お互いの性的なニーズや欲求を共有し、理解し合うことが何より大切なのです。

例えば、定期的に「セックスについて話し合う時間」を設けるのはよい方法でしょう。お互いの気持ちを素直に伝え合い、どのようなアプローチが良いのか一緒に考えていくことが肝心です。また、セックスに限らず、日頃の生活の中でも積極的にコミュニケーションを取ることで、お互いの関係性を深めていくことができます。

ストレス管理の改善

セックスレスの背景にはストレスの蓄積も大きな要因として考えられます。仕事や家事、育児などで疲れ切ってしまい、セックスに対する意欲が失われてしまうのです。

そのため、ストレス管理の改善にも取り組むことが重要です。適度な運動や趣味の時間を作ったり、睡眠の質を高めたりするなど、自分なりのストレス解消法を見つけていくことが大切でしょう。

また、お互いにストレスを感じている時は、セックスを強要せずに休息を取ることも大切です。無理にセックスをすることで、かえってストレスが高まってしまう可能性があるからです。

専門家への相談

セックスレスの問題は、夫婦だけで解決するのが難しい場合もあります。そのような時は、カウンセラーや医療の専門家に相談するのがよいでしょう。

専門家に相談することで、客観的な視点から問題の本質に迫ることができます。また、夫婦間では話しづらい性的な問題についても、専門家に相談することで解決の糸口が見つかるかもしれません。

セックスレスの問題は、決して一人で抱え込むべきではありません。お互いの気持ちを共有し、必要に応じて専門家に相談するなど、様々な方法を試してみることが重要です。そうすることで、夫婦の絆を深め、より良い関係性を築いていくことができるはずです。

浮気の原因と理由になるセックスレス夫婦のまとめ

セックスレス夫婦の浮気は「どちらが悪い」とは言えないのかもしれません。夫婦仲が破綻してのセックスレスであれば浮気は仕方ないのでしょう。

しかし、どちらかが求めているにも関わらず拒み続けられたら、「自分は愛されていないのか」と、深く傷ついてしまいます。

そうなると、家族とセックス(愛)は別物と区切りをつけてしまいます。家族と愛を別物と考えれば、セックスは外で求めるようになってしまいます。

また離婚の原因と理由で多いのも、セックスレス(性の不一致)です。もし、離婚は避けたいと思っているなら、最悪な結果になる前に早急に浮気をやめさせる必要があります。

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