GPSがどういう機器なのかは、最近のスマホや携帯にも標準装備されている事から、ここで説明は省かせて頂きます。
さて、題名の「GPSだけに頼る探偵は浮気調査を失敗する」と言う事ですが、これは本当の事です。
探偵の事を知らない一般の方は、「浮気調査はGPSつければ簡単にできるでしょう。」と思ってしまいますが、それは違います。
確かにGPSを付ければどこにいるかがわかりますから、GPSが示している場所に行けば調査対象者を見つける事ができます。
ここが盲点で、GPSを付けると「どこにいるかがわかるだけ」なんです。
探偵の本来の目的は、対象者の居場所の特定ではありません。
居場所だけを知りたいだけなら、浮気を疑っている配偶者が、GPSを取り付ければいいのです。
探偵は「浮気の証拠」を撮る事が目的であり、その証拠が裁判でも通用するものでなければいけません。
では、GPSに頼って対象者を尾行した時に、肝心の証拠は撮れるでしょうか?
浮気の証拠の定義
浮気の証拠は不貞行為があったかどうかです。
つまり肉体関係があったかどうかですね。
それを手っ取り早く法的に認めてもらうには、ホテルの出入りの写真もしくは動画が必要になります。
滞在時間も2時間以上なければ、肉体関係があったと認めずらいところもあります。
もっと細かく言うと、その場所がホテルとわかる背景や2人の顔が鮮明に写っていて、誰が見ても本人だとわかるものとなっています。
裁判で認めてもらえる浮気の証拠
- ホテルの出入りの写真もしくは動画
- ホテルとわかる背景が写っている事。
- 2人の顔が鮮明にわかるもの
- 滞在時間が40分以上である事。
これをGPSだけを頼りに調査を行うと、何が起こるでしょうか。
結論から言ってしまうと、「ホテルの入りの撮影ができません。」
GPSで居場所を確認しながら尾行をしていれば、対象者の方が先にホテルに着いてしまいます。
後から探偵がホテルに着いたら、当然対象者のホテルの入りの撮影は不可能になってしまうのです。
この様な失敗は、探偵業法が改正される前は結構あった事です。
繁忙期に人員が少ない探偵社では、2名契約のところ1名しか調査にまわせないので、尾行のリカバリーができません。
そのため、依頼者への報告は「失敗しました。ホテルの入りの写真が取れていません。」と言うしかないのです。
GPSは尾行の補助
尾行が得意な探偵社はGPSを使いません。
数名のチームで調査を行うので、常に対象者の先回りをしているのです。
それができるのは、調査前に入念に対象者の下調べが出来ているからなんです。
勿論、尾行技術がない探偵には難しいでしょう。
GPSを使わずに尾行する技術を持っているのが、このサイトでも取り上げているランキング1位の探偵社です。
GPSを使うのは、車を使う対象者の行動を把握するためと、尾行に失敗した時のリカバリーだけです。
それを考えると、GPSに頼って浮気調査をすれば、失敗する事が見えてくるのではないでしょうか。
探偵社の中には、依頼者の調査料金の負担を軽減するためにGPSを貸し出すところもあります。
それによって対象者の行動がわかりますから、的を絞って調査をすることができます。
あくまでもGPSは、尾行の補助と言う事になります。
基本的にGPSを探偵が取り付けると違法行為になりますので、GPSを取り付ける場合には、依頼者にお願いして取り付ける事が殆どです。
あくまでも、事前に行動パターンを調査する場合にGPSを使いますが、腕のある探偵は尾行調査でGPSは使いません。
浮気調査でのGPSの活用
探偵がGPSを使うよりは、浮気かどうか悩んでいる配偶者の方が使う方が効果的な場合があります。
車で移動する事が限定になってしまいますが、GPSを付ける事で行動の一部始終がわかりますので、浮気しているかどうかの自己判断はできます。
これもマップ上での行動ですから完璧ではありません。ただ、大体の予測はできます。
仮に浮気をしている場合には、1週間の行動をGPSで記録しておけば、「いつ」「どこで」までがわかるはずです。
いつ、どこでがわかれば、探偵に浮気調査を依頼する時に調査費用の負担を減らすことが出来ます。
GPSのメリット
- 浮気調査を安くするため
- 浮気しているかどうかの確認
- 怪しい行動の把握
- 家族の安全対策
この様にGPSのメリットを把握していれば、上手く活用できます。
ただし、GPSも粗悪なものも出回っていますので気を付けて下さい。
安値の物は位置情報にかなりの誤差が生じたり、GPSの通信状況が悪くエラーが頻繁におこるものがあります。
GPSを使いたい方は、このサイトでも記事にしていますので参考にして下さい。