こんな探偵は浮気調査を失敗する GPSだけで浮気の証拠は掴めない!

田中 好太郎

GPS 浮気調査
田中好太郎

田中 好太郎

【経歴】 大手総合調査事務所に在籍 【実績】 浮気調査・人探し。アドバイザー 【現在】 浮気探偵ナビの監修

GPSがどういう機器なのかは、スマホや携帯にも標準装備されている事から、その説明は省かせていただきます。

失敗する探偵のほとんどが、GPSだけに頼って浮気調査を行っていることが原因です。

GPSは位置情報を提供するため、尾行時に非常に便利です。

探偵を知らない人でも、GPSの存在や機能を知っているため、浮気調査はGPSだけで行われていると思われています。

確かに、GPSを装着すればどこにいるかがわかるため、GPSが示す場所に行けば調査対象者を見つけることができます。

しかし便利なGPSにもデメリットがあります。GPSの最大のデメリットは「先回りができない事」です。

GPSだけでは掴めない浮気の証拠

探偵の本来の目的は、対象者の居場所の特定ではありません。

居場所だけを知りたいだけなら、浮気を疑っている配偶者がGPSを取り付ければいいのです。

探偵は「浮気の証拠」を撮る事が目的であり、その証拠が裁判でも通用するものでなければいけません。

では、GPSに頼って対象者を尾行した時に肝心の証拠は撮れるでしょうか?

答えは非常に困難な撮影となります。

浮気の証拠の定義

証拠の撮影条件

  • ラブホテルの出入りの撮影
  • シティーホテルの出入りの撮影
  • 浮気相手の自宅の出入りの撮影
  • 滞在時間が短くない事。(施設の出と入りの時間で判断)

浮気の証拠は不貞行為が行われた場所の撮影が必要になります。

つまり肉体関係があった場所への出入りを動画、画像に残さなければ証拠として使えません。

ただ、客観的に見ても不貞行為が行われる場所でなければ認められにくい事から、ラブホテルの出入りの撮影が有力な証拠となります。

滞在時間も短すぎれば肉体関係があったと認められませんので、ラブホテルの出と入りの撮影が必要になります。

このラブホテルの出入りの撮影をGPSに頼った尾行で行えるかが問題です。

GPSで尾行するとホテルに入る撮影が不可能!

ラブホテル

浮気の証拠撮影をGPSを頼りに調査を行うと何が起こるでしょうか。

結論から言ってしまえばホテルの入りの撮影ができません。

GPSで居場所を確認しながら尾行をしていれば、対象者の方が先にホテルに着いてしまいます。

後から探偵がホテルに着いたら、対象者のホテルの入りの撮影のタイミングを逃してしまいます。

この様な失敗は、探偵業法が改正される以前から結構あった事です。

繁忙期に人員が少ない探偵では、2名契約のところ1名で現場に向かいGPSで尾行を行います。

ひとりで尾行していますから、先回りや人員の入れ替えなどのリカバリーができません。

結果的には見失ってしまうか、気づかれてしまうかのどちらかでしょう。

運よく尾行が上手くいっても、肝心の証拠撮影ができなければ依頼者には、「失敗しました。ホテルの入りの写真が取れていません。」と報告するしかありません。

もしくは、車だけがホテルに入っていく写真だけが撮影されているだけでしょう。

尾行が得意な探偵はGPSを使わない

尾行が得意な探偵はGPSを使いません。数名のチームで調査を行うので、常に対象者の先回りをしているのです。

それができるのは、調査前に入念に対象者の下調べが出来ているからなんです。

勿論、尾行技術がない探偵には難しい事でしょう。

GPSを使うのは、車を使う対象者の行動を把握するためと、尾行に失敗した時のリカバリーだけです。

それを考えると、GPSに頼って浮気調査をすれば、失敗する事が見えてくるのではないでしょうか。

探偵社の中には、依頼者の調査料金の負担を軽減するためにGPSを貸し出すところもあります。

それによって対象者の行動がわかりますから、的を絞って調査をすることができます。

あくまでもGPSは、尾行の補助と言う事になります。

基本的にGPSを探偵が取り付けると違法行為になりますので、GPSを取り付ける場合には、依頼者にお願いして取り付ける事が殆どです。

あくまでも、事前に行動パターンを調査する場合にGPSを使いますが、腕のある探偵は尾行調査でGPSは使いません。

GPSだけで尾行する探偵は証拠が取れない!のまとめ

探偵がGPSを使うよりは、浮気かどうか悩んでいる配偶者が使う方が効果的な場合があります。

車で移動する事が限定になってしまいますが、GPSを付ける事で行動の一部始終がわかる事で浮気しているかどうかの自己判断ができます。

これもマップ上での行動ですから完璧ではありません。ただ、大体の予測はつきます。

仮に浮気をしている場合、1週間の行動をGPSで記録しておけば「いつ」「どこで」までがわかるはずです。

いつ、どこでがわかれば、探偵に浮気調査を依頼する時に調査費用の負担を減らすことが出来ます。

この様にGPSを上手く活用できれば、浮気の確認や浮気の行動パターンまでも把握する事ができます。

また、浮気相手の自宅に立ち寄った場合には浮気相手の自宅を知ることも可能になります。

ただし、GPSも粗悪なものも出回っていますので気を付けて下さい。

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