浮気調査を頼んだ時に気になるのが料金の事ですよね。ここでは、探偵に浮気調査を頼んだ時の1時間当たりの料金はいくらになるのか?探偵が行う調査料金には、探偵業界として統一した料金体系はありません。
これは、多くの場合に調査の案件の目的や条件が異なることから、個別で見積もりする必要があるからです。しかし、探偵料金の統一性はありませんが、各探偵社が調査料金を決める際に参考にしている資料があります。その資料は、日本調査業協会が協会会員に向けてアンケート調査を行った「探偵の素行調査の平均金額」です。
このアンケートによって打ち出された金額がベースとなり、現在の探偵社の料金設定の目安となっています。
浮気調査1時間の料金相場
(出典:日本調査業協会)
グラフをご覧いただくと、2万円~2.5万が1番多くて全体の3割以上を占めています。次に1.5万円~2万円で28%、そして1万円~1.5万円が24%となっています。
2名1時間の料金 | 車両代(1日) |
2万円~2.5万円未満 | 込み |
1.5万円~2万円未満 | 1万円~1.5万円 |
1万円~1.5万円未満 | 1万円~1.5万円 |
調査料金が1時間当たり2万円を越えていると車両費(経費)は込みになっています。1.5万円前後から2万円未満だと車両費として1日1台につき1万円から1.5万円程度の車両費が掛かるケースが多いといという結果になっています。
アンケート結果で1番多い回答の「2万円~2.5万円(車両費込み)と1番少ない回答の1万円~1.5万円(車両費1万円~1.5万円)」を良くご覧ください。結果的に1番安いと思っていた1万円~1.5万円に車両費を足すと、1番高い2万円~2.5万円(車両費込み)と金額が変わりません。
ここでわかる事は、探偵の2名1時間車両費込みの相場が2名1時間(車両費、経費込み)25,000円という事です。
浮気調査1名1時間の料金
2名1時間(車両費、経費込み)25,000円
この金額から車両費の1.0万円を引くと1.5万円となります。
2.5万-1.0万円=1.5万円 1.5万円÷2=7500円
1名1時間当たりの人件費の平均が7500円となります。
浮気調査の時間制の料金プランとは?
探偵の浮気調査料金プランは、大きく分けると3つになります。時間制とパック料金、そして成功報酬制の3つのプランがあります。探偵業として公安委員会に届出を出している探偵社の殆どが、この3つの料金プランどれかを採用しています。
ここでは、最もスタンダードな時間制の料金プランについて解説していきます。時間制の料金プランは、各探偵社によって1時間当たり1名の単価が決まられています。浮気調査に必要な調査員数と、調査に費やした時間によって料金が加算されていきます。
例えば、1時間8,000円の探偵社に1名5時間の調査を依頼した場合の費用は、次のようになります。
例① 8,000円×1名×5時間=40,000円
時間制の料金プランは、1時間当たりの単価と調査に何名必要になるかで料金は変動していきます。単純に考えてしまうと、単価が安い探偵に1名で調査をお願いすれば、費用はかなり安くすることができますよね。
現場のあらゆる状況の変化にも対応していかなければなりませんので、リカバリー要員として必ず2名~3名で行います。
徒歩尾行や車両尾行、張り込み要員を考慮すると、最低でも2名~3名は必要になります。
先ほどの例①の人員を3名に変えると、費用は次のようになります。
例② 8,000円×3名×5時間=120,000円
時間単価の他に掛かる別途費用とは?
時間制の料金プランの場合、別途経費が掛かる事があります。別途で掛かる経費とは、諸経費と実費精算があり、調査で使う機材や車両、調査後にお渡しする調査報告書の作成費が諸経費になります。実費とは、調査中に高速道路や新幹線を使う事になった場合などに掛かる費用の事です。
実費の場合、いくら掛かるのかは調査が終わらなければわかりませんので、調査後に掛かった分だけを精算します。最近の探偵では経費込みのところが多いのですが、後でトラブルにならないように詳しく説明を聞いておくといいでしょう。
諸経費 | 車両費、機材費、報告書作成費等 |
実費 | 交通費・宿泊費・燃料費・高速代・対象店出入り費用・その他情報入手にかかる費用など |
時間制の料金プランのメリット
時間制の料金プランは1時間毎の区切りをつけて調査を行いますから、掛かる費用が分かりやすく安心感があります。帰りが遅いご主人の帰宅時間に合わせて尾行をしてもらう等、見たいところだけを見ることができます。
当日調査や即日調査でも使った時間だけで精算されますから、短い時間で結果が取れるなら時間制は調査費用をおさえる事が出来ます。浮気している日も時間も相手もわかっているなら、時間制の料金プランを選ばれるといいでしょう。
例えば、会社帰りに浮気しているとするなら、旦那さんの帰宅時間に合わせて調査を入れても、5時間~6時間あれば結果が撮れます。
2名で5時間の調査をした場合の費用は、次のようになります。
例 8,000円×2名×5時間=80,000円
浮気している日も相手もわかるような調査では、時間毎に区切られる時間制の料金プランは無駄がありません。ただ、良いことばかりではなく悪い事もあります。次に時間制のデメリットについて解説していきます。
時間制料金プランのデメリット
2名でできる簡単な調査の場合は時間制は安く済むことが多いのですが、調査員を5名以上必要とする調査では人件費が高くなってしまいます。時間単価の料金は1名あたりの金額になりますので、増員すれば人数に対しての人件費が加算されていきます。
長期的な調査で5名以上の調査員を使った場合に掛かり費用は、次のようになります。
例 8,000円×5名×5時間(1日)=200,000万円
200,000円×5日=1,000,000円
浮気している日もなにもわからない場合には、3つの料金プランのパック制を選ばれた方が安く済みます。パック制の料金プランをわかりやすくするとまとめ割と同じです。調査時間が長くなるほど割引率が高くなります。
【パック制プランの例】
10時間 | 15万円→パック制(10万円) |
30時間 | 45万円→パック制(40万円) |
60時間 | 90万円→パック制(60万円) |
次に、探偵料金の付加する追加項目や追加料金について解説していきます。
深夜早朝割増料金とは?
浮気調査を頼んだ時の殆どが、夕方から早朝にかけての調査になります。この午後10時から午前5時までの時間帯は、労働基準法で定められている(時間外、休日及び深夜の割増賃金)が発生します。平均すると通常賃金の1.25~1.5%の深夜早朝割増賃金となります。
労働基準法第37条
使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
探偵社によって、定められている深夜早朝割増料金の利率は違いがありますので、契約時にきちんと説明を受けてください。
浮気調査の1稼働とは?
探偵事務所によっては、料金表に「1稼働5時間につき」と記載されているところもあります。稼働料金はその名前の通り、1日に2回稼働(出動)すると2回分の料金が掛かります。例えば、1日のうち見てもらいたいのが、出社時と帰宅時の両方を見てもらいたいとします。
1回目:出社時間の7:00~9:00の2時間
2回目:帰宅時間の17:00から20:00の3時間
合計5時間
普通に考えれば、合計5時間の稼働ですから5時間分の料金で済むと考えてしまいますが、この場合には朝と夜の2回の出動になりますから2稼働分の料金になります。
2名1時間15000円の料金であれば5時間で75,000円ですが、1日2稼働ですから単純に75,000円×2となります。
請求金額 75,000円×2=150,000円
時間制の最低調査時間とは?
時間単価は各探偵社によって最低稼働時間が決められています。最低稼働時間とは、依頼を受けられる最低の時間単位になります。最低稼働時間を5時間からに設定している場合には、1時間だけ調査を頼みたくても、5時間からしか受けてもらえない事になります。
最低稼働時間が5時間の探偵社と8時間の探偵社とでは、最終的に料金に大きな差が生じてくるのです。例えば、2名1時間15,000円の探偵社A,Bに5時間の調査を依頼したとします。
A社は最低稼働時間が5時間で、B社は最低稼働時間が8時間とします。その場合に金額にどれだけの差が生じるのかをご覧ください。
A社(最低稼働時間5時間)
2名5時間×15,000円=75,000円
B社(最低稼働時間8時間)
2名5時間×15,000円=120,000円
A社は最低稼働時間が5時間ですから区切りがいい事が分かります。B社の最低稼働時間は8時間になっていますので、例え調査が5時間で終わっても8時間分の料金が掛かる事になります。
これによって、最低稼働時間の設定が短いほど無駄がない事が分かります。
最低稼働時間が8時間からの場合には、後1時間見てもらえれば証拠が撮れるような時にも追加料金は8時間分掛かってしまいます。
この最低稼働時間を短くしている探偵社は少ないのですが、このサイトでも取り上げている総合探偵社TSさんは、最低稼働時間を1時間に設定しているので時間単価の探偵を選ぶ場合にはおすすめの探偵社さんです。
時間制の料金プランの補足
調査員数は依頼者で決めるのではなく、状況をお聞きしてから調査計画を立てて、その調査には何名必要なのかを「探偵社が決めます。」それが調査提案書であり、見積金額となります。例えば、出口が複数あるような建物から尾行する時には2名では事足りません。
その場合に探偵社が5名必要と判断すれば、5名の人件費が掛かります。また時間制では「最低稼働時間」と言って、調査を受けられる最低時間を各探偵社毎に定めています。
注意ポイント
※最低稼働時間とは、調査を依頼できるのは何時間からですよと各探偵社で定めている時間の事。
この最低稼働時間をよく理解していないと、損をしてしまう事がありますので注意しましょう。例えば、1時間当たりの単価が同じ8000円だったとしても、探偵社の決める最低稼働時間に違いがあると調査費用に大きな差が生じてきます。
最低稼働時間が3時間の探偵と、5時間の探偵で調査をした場合にどれくらい費用に差が出るのでしょうか。
時間制料金プランの最低稼働時間3時間と5時間の差は?
【最低稼働時間3時間で、3時間の調査】
3名×8000円=24000円×3時間=72000円
【最低稼働時間5時間で、3時間の調査】
3名×8000円=24000円×5時間=120000円
差額 48,000円
最低稼働時間は、良心的なところであれば3時間ぐらいが平均となり、中には8時間からといった探偵社も存在します。最低稼働時間が5時間の探偵に3時間の調査を依頼した場合、5時間分の料金となります。最低稼働時間5時間のはデメリットは、後1時間見てもらえれば結果が取れるという時です。
1時間の延長でも5時間分の追加料金となります。この様に、探偵社の料金設定で調査後の金額が変わってしまうのです。
1日6時間の調査をした場合には、どちらが安いかがご理解いただけるかと思います。最低稼働時間が5時間の探偵社では、6時間の調査でも10時間分の料金となってしまいます。
1時間当たりの単価を低く設定している場合には、最低調査時間が長いケースが多いのです。
この料金システムを理解すると、時間制料金プランの探偵の判断基準は、最低稼働時間が1時間から3時間まででとなります。
浮気調査の1時間の料金はいくら? 時間制の料金プランを徹底解説のまとめ
浮気調査の時間制の料金プランと1時間当たりの料金の相場について解説してきましたが、わからなかったことはありませんでしたか?料金システムや追加料金については、各探偵社ごとに違いがありますので必ず説明を受けてください。
後々に「聞いていなかった」と、トラブルになってしまう事もあります。きちんと説明を受けて、自分が納得してから契約する事がトラブルを防ぐことになります。また、探偵社を選ぶ時にも料金が安いという理由で選ぶ事はやめておきましょう。
調査の質を考えるなら、信頼できる探偵を選ぶ事を強くおすすめいたします。
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