ある日、旦那がトイレに行っている時の事。テーブルに置いてある旦那のスマホの画面にlineのメッセージが表示されました。「土曜日に会える?」明らかに女性とわかる名前からのメッセージを見た時に”浮気してる”と思いました。
ロックが掛かっているため、中身を見る事は出来ませんでしたが、トイレから出てきた旦那を問い詰めたところ、あっさり浮気を認めました。でも、浮気を認めたはずなのですが、急に「本当は浮気はしてない!ただ、相談にのっているだけだよ」と浮気を否定してきました。
1度でも本人が浮気を自白したら証拠になるのでしょうか?
自白は浮気の証拠になる?
先に結論を言ってしまうと、自白は浮気の証拠になります。浮気を認めなければ証拠が必要になりますが、自白をしたのであれば証拠は必要ありません。本人の自白ほど有力な証拠はありません。
しかし、そこに慰謝料請求や離婚が絡んでくると、状況はがらりと変わってきます。浮気をあっさりと認めたはずの旦那が、手の平を返したように「そんな事は言ってない!」「浮気はしていない!」と自白したことを否定し始めます。
こうなってしまうと、言った言わないの水掛け論になり、浮気を立証する事は難しくなってしまいます。
浮気の自白は文書・音声に記録しておく
自白を後で覆されないようにするには浮気を認めた時点で書面に残しておく事です。音声を録音したり謝罪文や念書を書かせる事で証拠能力は高くなります。
そうすれば、言ったいわないのトラブルは起こりません。謝罪文や念書には必ず不倫相手の氏名、住所は必ず書かせるようにしてください。書かせた謝罪文は、役場で公正証書にしてもらうといいでしょう。
重要なことは「不貞行為」があったかどうかです。体の関係があった事を自白させなければ証拠になりません。
謝罪文の内容
- 浮気の年数
- 不貞の有無(回数)
- 会っていた場所
- 不倫相手の情報
自白を強要すると証拠能力がなくなる?
浮気を自白させるために強要したものは証拠能力は無くなり、逆に訴えれれますので十分注意が必要です。「本当の事を言わないとひどい目に合うわよ」とか「正直に言わないと、女をさらし者にするわよ」などは脅迫罪となり、「正直に言ったら離婚はしない」と言えば強要罪になります。
自白の最大のデメリットは強要してしまうと、その証拠能力が一瞬で無くなってしまう事です。「自白は強要されました。」と言われてしまうと、強要していない事を証明する新たな証拠の提出が必要になってしまいます。
特に自白させるのにボイスレコーダーを利用する場合は、あなたの声も録音されている事を理解しましょう。録音した音声の中に自白を強要させる言葉が録音されていると、裁判になった時にはあなたが不利になってしまいます。
しかし強要していない事をボイスレコーダーに録音しておけば、逆にそれが自白の証拠になりますので浮気を立証する事ができます。自白させる時には、それらを十分に注意して下さい。
日本国憲法第38条第2項は、強制、拷問、脅迫による自白、不当に長く抑留、拘禁された後の自白について、証拠とすることができない旨を定める。
旦那の自白だけで浮気相手に慰謝料は請求できるのか?
これも結論から先に言ってしまえば、片方の自白だけでも慰謝料請求はできますが、浮気相手が認めなければ慰謝料請求は難しいでしょう。自白だけで浮気相手に慰謝料請求をしても、浮気相手が「浮気はしていません。お宅の旦那さんは虚言癖があるんじゃないんですか」と、浮気を前面否定される面倒な事になります。
浮気相手が弁護士を立てて名誉棄損で訴えてきたら、逆に慰謝料を請求される事もあります。浮気相手に認めさせるには自白以外の証拠を集めておく必要があります。
自白以外の証拠
- メールやlineのやり取りを写した写真
- ホテルの領収書
- 親密な関係だとわかるツーショット写真
自白以外にも、2人が親密な関係だとわかる状況証拠をどれだけ集められたかで浮気相手に旦那さんとの関係を認めさる事ができます。確実に2人きりで会っていて、手をつないで歩いているところや肩を組んで歩いているとこなど、誰が見ても親密な関係とわかる裏付けがとれれば、その状況証拠一つひとつから浮気を認めさせることが出来ます。
ただし、自白は本人が認める決定的な証拠ですが、覆されやすいという事も理解しておきましょう。浮気の慰謝料については下のリンク先の記事を参考にしてください。
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浮気の自白だけでは証拠不十分?
浮気の自白も立派な証拠ですが、言った言わないの論争も覚悟しておいた方がいいでしょう。ここでは少ない状況証拠から浮気を立証させる事を述べてきましたが、それを実際に行うのは時間との勝負となります。
旦那が「ばれた!」と思って動揺している時が1番自白しやすいのです。しかし、自白をひっくり返されると浮気した事はなかったことにされてしまいます。浮気を認めさせる目的が離婚や慰謝料請求の場合には、自白させる事はお勧めできません。
後々話し合いがこじれた事を考えれば確実な証拠を握っておいた方がいいでしょう。浮気の証拠をおさえておけば、言い逃れは一切できません。離婚、もしくは夫婦の再構築を考えているのなら、まずは浮気を正直に認めさせる事です。
現実的に考えても、「あなた浮気してるでしょう?」の問いかけに「はい、浮気してます。」とは言わないでしょう。
浮気問題の解決方法は、正直に浮気を認めさせてから話し合いの場を持たれた方が効果的です。
浮気を認めさせる確実な証拠は
確実な浮気の証拠は自分で掴むより探偵に頼んだ方が賢明です。証拠を掴んでからの話し合いの場でも、慰謝料問題や離婚、夫婦の再構築にいたるまで、探偵事務所には専門のカウンセラーや提携弁護士がおります。
法律が絡む事は慎重にならないと後々トラブルにもなりかねません。探偵に浮気調査を依頼する事で、知識や経験豊富な専門のカウンセラーが全てサポートしてくれます。
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東京都在住 40才女性