浮気調査でどんな事をするのか?何のために行うのか?そして、探偵がどのようにして浮気調査を行うのか?初めて探偵に浮気調査を依頼される方のために、気になる浮気調査の内容を元探偵が解説していきます。
私が探偵になって最初に驚いた事は、浮気調査の依頼数です。探偵の依頼数の7割以上は、浮気調査と言っていいでしょう。全国に探偵社は5000社以上あります。その数から浮気調査の依頼数を想像しただけでも、とてつもない浮気問題が存在してることになります。
そして、浮気を終わらせて幸せを掴むには、真実を明らかにする証拠が必要になります。浮気の事実確認と誰が見ても浮気とわかる証拠を撮影してくれるのが、探偵の浮気調査です。
浮気調査は何のためにおこなうのか?
浮気調査は浮気の疑惑を明らかにするために行う
浮気調査では浮気の疑惑のある配偶者を尾行して、言い逃れができない浮気の証拠を撮影していきます。探偵の具体的な調査方法は、依頼者からの情報を素に「尾行、張り込み、聞き込み、データ調査」を駆使して、配偶者の行動パターンを探っていきます。
調査に必要な車両や調査員数、機材を取り決め、一定の行動パターンに合わせて尾行や張り込みを行い、不貞行為が行われる浮気の現場を突き止めていきます。
浮気の疑惑の不貞行為とは?
不貞行為は、「配偶者のある者が、その自由意志に基づいて、配偶者以外の者と性的関係を持つこと」を言います。夫婦は互いに配偶者以外の者と性交渉をもつべきではないとされていますので、不貞行為は貞操義務違反となり離婚の原因にもなります。
浮気の証拠として法律で認められるのが、「不貞行為が客観的に見てわかるもの」だけになります。この不貞行為を立証出来るものがなければ、証拠として認められません。一般的には、ラブホテルの出入りの写真や映像等が証拠として提出されています。
人によって浮気の概念は変わってきますが、夫婦の修復や慰謝料請求、相手に認めさせる証拠として必ず必要になります。
浮気調査 目的の意識調査
浮気調査目的の統計
浮気調査の目的 | - |
復縁 | 63% |
離婚 | 9% |
事実確認 | 7% |
慰謝料請求 | 21% |
日頃から「浮気しているのでは」と思わせるような行動があり、それを問い詰めても「一切、浮気を認めない」「逆ギレする」などで浮気を認めないことから浮気調査をします。上の図のデータは、大手探偵事務所に浮気調査を依頼される方の目的を調査したものになります。
浮気調査を依頼される6割以上の方が復縁をご希望されていて、慰謝料請求は21%、離婚を目的としているのはわずか9%となっています。浮気調査は離婚をして慰謝料請求する目的のため、それも間違いではありません。浮気調査を依頼される目的には様々な思いがあり、慰謝料請求や離婚、夫婦のやり直し等、人によってその目的に違いがあります。
この様に浮気調査を依頼される目的は、離婚される方よりも修復を考えて依頼される方が多いのがわかります。浮気調査をする事で、浮気相手に制裁として慰謝料を請求する事ができます。
浮気調査はどんな事をするの?
浮気調査で主に行うのは尾行と張り込みです。調査を開始する場所で張り込みを行い、2人が接触する事を確認したら尾行を始めます。尾行してたどり着いた場所がラブホテルであれば、2人がホテルに入るところをビデオやカメラを使い撮影を行います。
浮気の証拠は、ホテルに入るところだけでは不貞行為を証明する事ができません。出入りを撮影する事で、「不貞行為」の証拠として力を発揮します。浮気の証拠については、後ほど詳しく説明していきます。ホテルに入るところを撮影したら、次に2人が出てくるまでホテル周辺で張り込み調査を行います。
ここで重要なのが、出入口に意識を向けながら周りに怪しまれない事です。探偵が近隣に怪しまれて通報されることはよくある事です。通報されてしまうと、対応に気を取られて対象者を見失ってしまいますから、十分に意識を集中する場面でもあります。
そして、ホテルから出てくるところを撮影したら、そのまま尾行を行い浮気相手の所在調査に切り替えていきます。浮気相手の住居を突き止めたらその日の調査は終了です。この後に、浮気相手の素性を調査するかは依頼者の意思によりますので、依頼が証拠撮影だけならここで浮気調査は終了となります。
浮気調査を自分でやらない方がいい理由
浮気調査は難しく、安易に自分でやろうとすると違法行為になる場合があります。夫婦間でも勝手にスマホの中身を見る行為は、プライバシーの侵害として訴えられるケースもあります。自分で浮気調査をされる時には法律をよく知った上で行う必要があります。
例えば、浮気相手の自宅や車にGPSを仕掛けた場合には、不法侵入が適用されます。また、旦那さんのメールを自分のスマホに勝手に転送すると不正アクセス禁止法違反罪に問われます。不正に取得した証拠は証拠能力を失うだけでなく、逆に訴えられる可能性があります。
法を知らずに自分でやる事は、リスクが大きいだけで何のメリットもありません。リスク配分を考えれば、プロに頼むことが正しい選択となります。
探偵の浮気調査はここが違う
探偵は調査の記録をまとめて、調査報告書を作成します。この報告書が浮気の証拠となり、裁判でも調停でも協議の場でも強力な武器となります。報告書の内容は、時間や行動ルート、浮気相手との接触から立ち寄った場所(レストランなど)、そして、不貞行為が行われていた場合には、場所の出入りと所在地、名称が正確に記されています。
また、顔がはっきりと確認できる鮮明な証拠写真は誰が見ても不倫関係と判断する事ができるため、言い逃れする余地がなく素直に浮気を認めさせる事ができます。[相手が浮気を素直に認める事で夫婦の修復や慰謝料請求、または離婚の際の裁判の証拠として、あなたが主導権を握り、要求を有利に通してくれます。
では、浮気の証拠とはどんなものなのかをご確認ください。
浮気調査の証拠の内容
浮気の証拠が必要な時とは、なかなか浮気を認めない場合や慰謝料を請求したい場合、または離婚をするための理由として浮気の証拠が必要になってきます。浮気をしていたら、離婚するにしても夫婦のやり直しをするにしても、まずはその話し合いの場をつくる必要があります。
それらの目的を確実に果たすには、言い逃れができない証拠を用意する必要があります。具体的には、「誰が見ても2人は体の関係がある」と判断できるものです。
客観的に見て体の関係があると判断させる証拠は、裁判でも通用するものでなければ浮気の証拠として使えません。裁判でも認められる浮気の証拠が、ラブホテルや浮気相手の自宅の出入りをカメラやビデオで撮影したものです。
浮気の証拠で使えるもの
- ラブホテルの出入りの写真・映像
- シティホテルの出入りの写真・映像
- 浮気相手の自宅の宿泊や出入りの写真・映像
- 浮気旅行の宿泊の写真・映像
- カーセックスの写真・映像
逆に言うと、それ以外の浮気だろうと思わせるメールのやり取りやlineのやり取り、浮気相手との2ショット写真などでは浮気を認めさせる事や慰謝料請求、離婚の理由にはならないと判断されてしまいます。しかし、それらの状況証拠でも補助的な証拠になりますから、集めておいても無駄になる事はないでしょう。
裁判でも通用する浮気の証拠は通常探偵の浮気調査で得られる事ができます。自分で浮気調査をする強者の主婦の方もいらっしゃいますが、あくまでも稀な方でしょう。確実性を考えるなら、探偵にお願いされた方が間違いがありません。
実際に探偵に浮気調査を依頼すると、どれくらいの期間が掛かるのか?調査の期間と料金は密接な関係となりますので次をご覧ください。
探偵の浮気調査に掛かる期間
浮気調査に掛かる期間の平均は3日から5日と言われています。これは浮気相手に会う頻度が週に1回という統計から、浮気しやすい週末にピンポイントで調査を行う事で証拠が取りやすいからです。調査に掛かる期間は、依頼者の情報量や探偵社の技術力に左右されますから正確な日数はわかりません。
ただし、依頼者側の情報が有力であれば、浮気する日を絞り込むことができるので浮気調査の期間を短縮できます。浮気調査の期間と浮気調査調査料金は比例していきますので、調査期間を短縮する事で費用を安くする事ができます。
次に浮気調査に掛かる料金の相場について説明していきます。
探偵の浮気調査料金の相場
浮気調査料金は、個々の状況や求める内容によって変わっていきます。依頼者側の情報がどれくらいあるかでも料金に大きな差が出てしまいます。浮気している日や相手もわかっている場合には、1日で結果が取れる事もありますから費用も安く済みます。逆に何もわからない状況では高くついてしまう事もあります。
安ければ10万円前後、高ければ100万円前後になりますからケースバイケースと言ったところでしょう。浮気は心とお金の問題とも言われ、浮気を解決したくてもお金を自由に使えない主婦の方も当然いらっしゃいます。探偵社では調査をしたくてもができない相談者様のお気持ちを考え、主婦の方でも経済的に負担が掛からないお支払方法もご用意してくれます。
浮気の慰謝料の相場
浮気相手と体の関係があると確信できるのなら、慰謝料請求を前提とした調査をする事をおすすめ致します。慰謝料を浮気相手のみに請求する事で2人の縁を断ち切らせることができます。また、婚姻関係でなくても婚約している場合でも慰謝料は請求できます。
(口約束でも可)浮気調査の料金を相手に払わせる気持ちでいれば多少なりとも気持ちが楽になります。
浮気の慰謝料の相場 | |
離婚しない場合(浮気相手に請求) | 50~200万円 |
浮気が原因で別居した場合 | 100~200万円 |
浮気は原因で離婚した場合 | 200~500万円 |
※慰謝料は不貞の証拠が無ければ請求しても一切認められません。
浮気調査の基礎知識と調査内容を元探偵が解説!のまとめ
なぜ、浮気を終わらせるのに証拠が必要になるのかは浮気している事を正直に言う人がいないからです。浮気を正直に申告するようになれば、探偵の浮気調査は必要なくなるのではないでしょうか。しかし、この世に男と女が存在する限り浮気問題はなくならないとも言われています。
浮気は放置しても良い事は一つもありません。浮気が長引けば夫婦仲の悪化や最悪は家庭崩壊を招くこともあります。浮気問題を迅速に解決するためには浮気調査は必要なのかもしれません。浮気調査で得られる証拠能力は夫婦のやり直しや浮気相手に慰謝料請求、もしくは離婚を有利に進めてくれるからです。